岩手前沢牛とは(定義、牛肉の格付け、美味しさの4つの秘密)
岩手前沢牛とは
岩手前沢牛(いわてまえさわうし、いわてまえさわぎゅう)とは、岩手県奥州市前沢区で肥育された黒毛和種の和牛のことです。
一定の規格を満たした場合に呼称を許されたブランド牛であり、岩手ふるさと農業協同組合(JA岩手ふるさと)の登録商標になります。
岩手前沢牛の定義
(1)牛の品種は黒毛和種に限る。
(2)牛の出生地は、全国和牛登録協会発行の子牛登記証、
又はこれに準ずる証明書等により出生地が確認できるものであること。
(3)牛の肥育期間は、生産者が1年以上飼養した牛であって、
出生から屠畜までの期間内において前沢区内の飼養期間が最長であり、かつ最終飼養地であること。
(4)生産者は、牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法
(いわゆる「牛トレーサビリティ法」)の趣旨を遵守するとともに、素牛導入、飼養管理状況について記録し、
確認できる状況であること。
(5)枝肉の格付基準は、社団法人日本食肉格付協会の定める肉質等級は「4」以上で、
歩留等級が「A」又は「B」であること。
岩手前沢牛協会HPより引用 (http://www.maesawagyu.net/maesawagyu_about.html)
牛肉の格付けとは
(社)日本食肉格付協会によって、食肉市場などで、全国統一の基準で牛肉の格付が行われています。 格付は、A~C の3段階で評価される「歩留等級」と5~1で5段階に評価される「肉質等級」を組み合わせた15段階で行われます。
歩留等級はロース芯の面積やばらの厚さなどを計算式によって算出され、肉質等級は、脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり及びきめ並びに脂肪の色沢及び質の4項目のうち最も低い等級に決定して格付されます。
岩手前沢牛の美味しさの4つの秘密
良質の粗飼料が豊富
優れた品質づくりの要素に粗飼料があります。
奥州市前沢区は良質な米の産地でもあり、その稲わらなどが、前沢牛の特徴である見事で鮮やかな霜降り肉を作りだします。
稲わらを牛の成長に合わせて適切な量を与えています。
緑の大地
奥州市前沢区は、北上盆地の南部に位置し、中心部には北上川が流れています。
内陸性の穏やかな気候と豊富な水、肥沃な大地が良質な米づくりに適しています。
牛たちの食べ物も豊富で、さらに暑さに弱く、寒さに強い牛たちにとって、暮らすうえで最高の条件の土地です。
最高の肉質
前沢区の肥育農家は、高品質な牛肉を安定的に生産しています。
昭和51年(1976年)には、年間上物率73.8%を記録し、全国産地の注目を集めました。当時の全国平均が18%でしたので、すばらしい成績だといえます。
格付基準が変わった現在でも、平成28年度の年間上物率(肉質等級4以上)が85%を超えるなど安定した上物率を誇っており、高品質な前沢牛を皆さんにお届けしています。
農家の温かい手で
時間の許す限り牛舎で牛たちと接し、牛たちにストレスを与えないよう、牛舎の隅々まできれいにし、毛並みを整え、時には話しかけながら愛情を込めてお世話をしています。
こうした細やかな気配りが牛たちを安心させています。まさに牛と共に生きているのです。
悠久は岩手前沢牛の大ファンです
私たちは岩手前沢牛が大好きです。
正直言って、松阪牛(まつさかうし)や神戸牛(こうべビーフ)といった、日本3大和牛ほど超有名ではありません。(でも、トップ5に入るほどの日本を代表する黒毛和種です)
「岩手前沢牛の美味しさの4つの秘密」でも伝えた通り、緑の大地で伸び伸びと、良質な粗肥料を食べて、純朴な農家の人に大切に育てられた牛は、ホント、味わい深いものがあります。
それに、知っていますか?
米沢牛や山形牛の山形県、仙台牛の宮城県、そしてわれらが岩手前沢牛など、東北地方の和牛は全国の和牛人気ランキングでいつも上位ランカーなんですよ!
(やはり良質なコメどころの稲わらをモリモリ食べると肉の味にも大きく影響するようです。東北って、素朴で美味しいものが多いですよね)
幸か不幸か、肉質のわりに超有名とまではいかないので、とてもリーズナブル。
だから、私たちも、もっともっと多くの人に岩手前沢牛の魅力を知ってもらえるように頑張りますね!
引用:岩手前沢牛協会HP (http://www.maesawagyu.net/maesawagyu_about.html)