なぜ、牛の「レバー刺し」を食べてはいけないのか?
先日、兵庫県の焼肉店の経営者が食品衛生法違反の疑いで逮捕されました。
報道によると、「SNSなどに写真をアップしないで」とお客さんに口止めして牛の生レバーを提供していたようです。
参照:産経WEST「「SNSに写真アップしないで」と口止めして牛生レバー提供、加熱指示せずに…兵庫県警、43歳焼肉店主を逮捕」より
牛の生レバーは絶対に食べてはいけない
生食はとても危険です。絶対に食べてはいけません。
もちろん、悠久も一切提供していません。
なぜ、牛の「レバー刺し」を食べてはいけないのか?
記憶されている方も多いと思いますが、2011年にユッケ集団食中毒事件が起こりました。
石川県を拠点とする焼肉レストランチェーンの展開する、富山、福井と神奈川のお店でユッケなどを食べたお客さん100人以上が腸管出血性大腸菌O111による食中毒になり、5人が死亡、24人が重症という痛ましい事故です。
そう。生食は大変危険なのです。
新鮮かどうかは関係ありません。
生食について悠久からの注意
牛の肝臓が腸管出血性大腸菌に汚染されているかどうかを検査する方法や、洗浄・殺菌方法など、有効な予防対策は見いだせていません。
厚生労働省は、「今のところ、生で食べないのが唯一の予防法」としています。
危ないのは牛の生レバーだけではありません。
豚の生レバーにもE型肝炎や様々な食中毒のリスクがあります。だから、豚レバーの生食も絶対にやめて下さい。
厚生労働省からのお知らせ
・平成24年7月から、牛の肝臓(レバー)を 生食用として販売・提供することを禁止しています。
・これは、牛のレバーを安全に生で食べるための方法がないため、もし生で食べると、腸管出血性大腸菌による重い食中毒の発生が避けられないからです。
・なお、今後、研究などが進み、安全に食べられる方法が見つかれば、この規制の見直しを検討していくことにしています。
参照:厚生労働省「牛レバーを生食するのは、やめましょう(「レバ刺し」等)」
参照:厚生労働省「どうして牛のレバ刺しを食べてはいけないのか?」
悠久からの大事なお願い
大切なご家族で食事をしたり、大事な仕事仲間とにぎやかに過ごしたり、焼肉ってホント楽しいですよね。でも、正しい知識で安全な食材と調理方法が提供されているからこそです。
食のルールを守って元気もりもり、腹いっぱい食べましょう!
何か、お気づきのことがあれば、小さなことでもどうぞお声がけ下さい。
店主